世界遺産

世界遺産検定1級持っています。1級の勉強のために作ったノートを順次公開していきます。検定の範囲だけでなく世界遺産の周辺知識(神話、宗教、歴史など)も併せて載せていきます※たまに、問題を載せていますが、基礎的な部分を確認するためだけのもので、とりわけ世界遺産検定を意識したものではありません。

世界遺産 ヌビアの遺跡群:アブ・シンベルからフィラエまで

世界遺産 ヌビアの遺跡群:アブ・シンベルからフィラエまで
登録年 1979年

 

〇キーワード
アブ・シンベル神殿
ラメセス2世
カデシュの戦い
ラー・ホルアクティ
アメン・ラー
プタハ
イシス神殿

 

〇概要
ナイル川上流に位置する
古代エジプト新王国時代からプトレマイオス朝時代に建設される
・ヌビアは「黄金」を意味する
ラメセス2世によりアブ・シンベル神殿が建てられる
・フィラエ島には女神イシスを祀るイシス神殿が残る
アスワン・ハイ・ダムの建設計画により水没が懸念された
 →ユネスコが救済キャンペーンを実施
 →アブ・シンベル神殿が64m上の丘に、イシス神殿はアギルキア島に移築

 

〇+アルファ
〈構成資産〉
アブ・シンベル大神殿
・岩山を削って作られた洞窟神殿
アブ・シンベル大神殿の内部の壁には「カデシュの戦い」でのラメセス2世の姿が描かれている
アブ・シンベル大神殿の最奥には、太陽神ラー・ホルアクティ、国家神アメン・ラー、メンフィスの守護神プタハの像に交じりラメセス2世の像が建てられている

 

アブ・シンベル小神殿
アブ・シンベル小神殿は、王妃ネフェルタリのためにラメセス2世が建設した
・女神ハトホルにラムセス2世とネフェルタリがパピルスを捧げる姿のレリーフが残る

 

イシス神殿
・壁面にはイシスなどの神々の姿が描かれていたレリーフが残る
・4世紀頃には、コプト教の聖堂として使用された
・アスワン・ハイ・ダムの建設にあたりフィラエ島からアギルキア島に移動される
 ※現在は、アギルキア島がフィラエ島と呼ばれる

 

(注)
カデシュの戦い
…エジプト王国とヒッタイト王国が戦った戦争、世界で初めて公式な軍事記録が残された戦闘であり戦後処理に当たっても成文化された平和条約が取り交わされた

コプト教
…マルコが、エジプトのアレクサンドリアに、教会を設立したことがはじまりとされる

 

〈女神〉
イシス
オシリスの妻(※オシリスはイシスの兄でもある)
・ホルスの母
・ネフティスの姉
・農耕の女神
・魔術の女神

 夫であるオシリスは、弟のセトに殺され、バラバラにされてしまう。イシスは、夫を再生させ、息子ホルスを身籠る。しかし、オシリスは地上にとどまることができずに冥界に下ってしまう。その後、イシスはホルスの成長を見守る。

 

ハトホル
・音楽の神イヒの母
ギリシア人にはアフロディテ(←ギリシア神話の女神)と同一視された
・牝牛の姿で描かれることも多い

 ハトホルは、「生の女神」と「死の女神」の両面性を持つように思われる。慈愛に満ち、母性を見せる一方で、冥界に現れ、死者を導く役目もあった。

 

(問題)

 

・「フィラエ島」には、女神(1)を祀る「(1)神殿」が残る

 

アブ・シンベル神殿には、エジプト王国がヒッタイト王国と戦った「(2)の戦い」でのラメセス2世の姿が描かれている

 

・ラメセス2世は、王妃(3)のために神殿を築いた

 

・(4)ダムの建設計画により、この遺跡の一部は水没が危惧された

 

(解答)
(1)イシス
(2)カデシュの戦い
(3)ネフェルタリ
(4)アスワン・ハイ・ダム