世界遺産

世界遺産検定1級持っています。1級の勉強のために作ったノートを順次公開していきます。検定の範囲だけでなく世界遺産の周辺知識も併せて載せていきます。

世界遺産 デロス島

世界遺産 デロス島
登録年 1990年

 

〇キーワード
エーゲ海
アポロン
アルテミス
イオニア人

 

〇概要
エーゲ海の中央に位置する
イオニア人によるアポロン信仰
アポロン神殿とアルテミスの聖域
・大理石のライオン像

 

〇歴史
 デロス島に最初の人類が住んだのは紀元前2000年代に遡り、やがてイオニア人がこの地を統治するようになりました。紀元前480年頃、アテネとの同盟によって政治・経済が発展し、紀元前2世紀頃に最盛期を迎えましたが、度重なる戦争によって紀元前1世紀頃に廃墟となりました。

 

〇遺跡

 現在のデロス島ギリシア)には最盛期の頃の遺跡が数多く残されています。代表的なものとしてはアポロン神殿とアルテミスの聖域です。アポロン神殿は土台だけが残っていますが、アルテミスの聖域には柱が残っており、ここからはエーゲ海を見下ろすことができます。デロス島で最も有名なライオンの回廊は島の北部にあり大理石製のライオン像が並びます。現在置かれているのは5体で、全てレプリカです。なお、本物のライオン像は隣のナクソス島から奉納されたものです。

 

〇まとめ
 エーゲ海中央に位置するデロス島は、太陽神アポロンと月の女神アルテミスが生まれたとされる場所。神々の聖域の前にはキントス山という山があり、アポロンはこの山で生まれたとされています。アポロン信仰の起源はイオニア人とされ、神にささげる祭儀を行っていた。島の遺跡はほとんど壊れてしまっているが、当時の面影を感じることができるでしょう。

 

〇+アルファ
〈女神アルテミス
月の女神
純潔の女神
自然と狩猟の女神
アポロンの妹(姉?)
・父はゼウス
・母はレト
・オリュンポス十二神の一柱
・銀の弓矢

 

 アルテミスは最高神ゼウスレトの間に生まれた女神で、一般的にはアポロンの双子の妹とされます。しかし、先に生まれて母・レトの為にアポロンが生まれてくるのを助けたという話もあり、その場合はアポロンの姉という事になります。そのことから、アルテミスは処女神でありながら、豊穣の女神という一面も持ち合わせるようになったそうです。また、レトが2人を妊娠した際には、ゼウスの正妻であるヘラの嫉妬による妨害により大変な苦労したという話もあります。アルテミスが出産を助けたというエピソードもこのような事情から生まれたと考えられています。
 アルテミスはアポロンとともに弓の名手として知られており、その弓矢を使った狩猟の腕は男神さえも圧倒するとされます。
 アルテミスは双子の兄妹であるアポロン同様に美しい顔を持っていたとされていますが、男性を近づける事はしなかったようです。純潔の女神らしく永遠に処女である事を誓っており、従者であるニンフ達にも同様の誓いを求めています。この処女神としての誓いは厳格なもので、この純潔の誓いを破り、子を身籠ったカリストというニンフは熊に姿を変えられました。その後、カリストは成長した息子・アルカスに射殺されそうになりますが、ゼウスが哀れに思い、彼女を天に上げて大熊座とし、息子のアルカスは牛飼い座となりました。ちなみに、カリストに手を出したとされるのは、アルテミスの父ゼウスであり、ゼウスはアルテミスに姿を変えてカリストに近づきました。カリストは被害者のような気もしますが、「身籠ったものは一切容赦しない」というところにアルテミスの冷徹さが感じられます。
 そんな純潔の女神アルテミスですが一度だけ恋をしたことがあります。そのお相手はオリオンですが、それに嫉妬したのが兄妹のアポロンでオリオンの殺害を企てます。アポロンは、アルテミスにオリオンを流木に見せかけて、射るように挑発します。アルテミスはオリオンのことを射てしまい、オリオンは死んでしまいました。せめてもの代償としてゼウスにオリオンを星座にしてもらうよう頼み、オリオン座になりました。
アルテミスも他のギリシア神話の神と同様に「純潔の女神」と「豊穣の女神」、「冷徹さ」と「優しさ」という二面性を持っているようです。