世界遺産を学ぶ前に!!

世界遺産を知る上で重要な用語

 世界遺産に興味がある方は以下の単語をまず勉強して欲しいと思います。なぜなら、世界遺産の登録には決まった流れがあり、それに基づいて登録がなされるからです。どんな機関がどんな基準で判断するのかを理解すれば世界遺産の根本が分かりより一層楽しめるでしょう。では、みなさんチェックしてみてください。

ユネスコ
世界遺産条約
世界遺産リスト
・顕著な普遍的価値
世界遺産委員会
世界遺産基金
・登録基準
・真正性
・完全性
・文化的景観
・ICCROM
・ICOMOS
・IUCN
文化遺産
・自然遺産
複合遺産
危機遺産
負の遺産
・グローバル・ストラテジー
・シリアルノミネーションサイト
・トランスバウンダリー

みなさんは、どれくらい知っていましたか?
軽く解説していきますね。詳しくは自分で調べてください。個人的には、世界遺産検定のテキストがきれいにまとまっていて分かりやすかったです。

ユネスコ(UNESCO)
 正式名称は国連教育科学文化機関(United Nations of Educational, Scientific and Cultural Organization)。世界の平和と福祉の促進を目的とする。


世界遺産リスト
すべての世界遺産が記載されている。逆に言えば、ここに記載されていなければ世界遺産ではない。


・顕著な普遍的価値
 特定の人々だけでなく人類全体に共通して重要なこと、また現在だけでなく今後も重要であること。


世界遺産委員会
 21か国で構成。任期は6年世界遺産登録に推薦された遺産に対して、「登録」、「情報照会」、「登録延期」、「不登録」の決議を行う。


世界遺産基金
 信託基金世界遺産委員会が使い方を決める。主に、遺産の保全・管理、遺産調査などに使用される。


・登録基準
 (ⅰ)~(ⅹ)まである。(ⅰ)~(ⅵ)は文化遺産。(ⅶ)~(ⅹ)は自然遺産。


・真正性
 それぞれの文化的背景の独自性や伝統を継承していること。


・完全性
 顕著な普遍的価値を十分保障できており、遺産の保護の体制(法律など)も整っていること。


・文化的景観
 人間が自然の中で築き上げた景観文化遺産に分類されるものの文化遺産と自然遺産の中間の存在と理解してよい(と思う)。


・ICCROM
 本部は、ローマ。文化遺産保全状況の監視などを行う。


・ICOMOS
 本部は、パリ。ヴェネツィア憲章に基づき設立。世界遺産センターから依頼を受け、文化遺産に推薦された遺産の審査を行う。


・IUCN
 本部は、グラン(スイス)。世界遺産センターから依頼を受け、自然遺産に推薦された遺産の審査を行う。


文化遺産
 登録基準(ⅰ)~(ⅵ)のうち一つ以上当てはまる遺産。人類が生み出したものというのが一つのキーワードだと思う。


・自然遺産
 登録基準(ⅶ)~(ⅹ)のうち一つ以上当てはまる遺産。


複合遺産
 文化遺産と自然遺産との両方の特徴を併せ持つ遺産。登録基準(ⅰ)~(ⅵ)のうち一つ以上、かつ登録基準(ⅶ)~(ⅹ)のうち一つ以上当てはまる遺産。


危機遺産
 言葉通り、危機に晒されている遺産。顕著な普遍的価値が保てなくなった場合には、世界遺産リストから抹消される。


負の遺産
 世界遺産条約では、定義されていない人類の過ちを忘れずに、教訓とするための遺産とされる。しかし、条約で定義されていないので、はっきりとどの遺産が負の遺産であるのかは決められない。


・グローバル・ストラテジー
 いろんな国、いろんな分野からの登録を進めようというもの。(そうしないと、ユネスコの中立性が保てない)


・シリアルノミネーションサイト
 関連ある遺産群。一つの遺産だけでなく、複数の遺産が全体として価値あるものである場合にこの考え方が適用される。


・トランスバウンダリー
 国境を超える(複数の国にまたがる)遺産。例えば、国境となっている川場合やかつて一つのくにだったものが今は分裂している場合などがこれにあたる。

 

 遺産を知る上でこれらの単語は重要です。解説にもかなり出てきます。世界遺産を勉強されるという方は、ぜひこれらの単語を覚えてください!

(参考)
世界遺産検定事務局『世界遺産大辞典』