ユネスコの問題点

中国、南京大虐殺ユネスコ記憶遺産へ 

今回は、みなさんとユネスコの現状について考えたく思い、過去の産経ニュースの記事を投稿します。2016年の少し古い記事ですが、今も考える価値が十分あると思います。

 中国、ずさん目録で申請 「南京大虐殺文書」 ユネスコ審査も1委員だけ…

国連教育科学文化機関(ユネスコ)記憶遺産に中国の「南京大虐殺文書」が登録された問題で、中国が登録申請の際にユネスコに提出したのは、資料の一覧と、資料を保管する7カ所の公文書館名を記しただけの目録だったことが9日、わかった。日本政府は昨年12月に中国側より外交ルートで目録の提出を受けており、各公文書館で資料の確認を急ぐ。
 申請資料として目録が提出されるのは通例だが、多くは詳細な内容を記載しており、日本の場合は「何の資料が棚の何段目にあるかなども含めて詳細に記している」(外交筋)という。中国側の資料のずさんさが改めて浮き彫りになったといえる。
 南京文書の目録に一覧として挙げられた資料は十数種類。「南京市民の羅瑾が死の危険を冒して保存した16枚の写真」や、「大虐殺」の様子を書き留めた唯一の中国人とされる程瑞芳の日記も含まれているという。これらの資料について中国側は一方的に「虐殺の証拠」と主張しているが、多くは日本人学者らの調査によって否定されている。
 一方、最初の審査機関となる「登録小委員会(RSC)」で、南京文書を担当し「登録可」との評価をしたのは1人のベテラン公文書管理の専門家だったことがわかった。
 RSCでは、9人の委員が申請案件を分担して審査するしくみになっている。昨年は全88件の申請があったことから、委員1人あたり約10件を担当したとみられる。「各委員の意見は尊重される」(関係者)といい、委員が相互に審査結果をチェックする機能はないようだ。
 このベテラン専門家は記憶遺産事業に長年携わり、地域レベルの申請を審査するアジア太平洋記憶遺産委員会(MOWCAP)の議長を務めた経験があり、関係者の間では「重鎮」として影響力もある。中国側に追加の資料提供を求めていたという情報もある。
 南京文書は、RSCで「登録可」の評価を受け、上部組織の「国際諮問委員会(IAC)」に勧告された。昨年10月のIACでは日本側の働きかけもあって、南京文書の登録に否定的な意見も出たが、最終的に多数決で登録が決まった経緯がある。関係者によると、IAC委員の多くは目録さえ見ていない可能性があるという。
 記憶遺産はユネスコが実施する一事業だが、厳格に運営される世界遺産と比べ「審査過程はブラックボックス」(政府筋)と指摘されている。南京文書をめぐっても、申請から登録可否の決定までの過程のずさんさについては日本政府も把握している。政府は、記憶遺産制度全体の正当性を揺るがしかねないとして、引き続きユネスコに制度改革を強く求めていく方針だ。

引用 『産経ニュース』<http://www.sankei.com/politics/news/160110/plt1601100006-n1.html>


〇南京の登録についての問題点
 中国の主張する証拠のほとんどが日本人学者によって否定されているにも関わらず、実質的にたった一人の委員の判断で登録可の評価が下されてしまった
すべての国に対して中立であるべきユネスコが多角的な視点が求められるはずである。世界遺産の場合は、21か国で構成される世界遺産委員会により決議がくだされるため比較的中立性は保たれているといえるだろう。しかし、世界記憶遺産の場合は、極めて少数の人間の判断が登録の可否に影響を与えてしまう。これは、ユネスコの大きな問題である。
そもそも記憶遺産の目的は、文書などの保存であるが、そんなものは各国が自力ですればいいのではないか?世界遺産である自然遺産や文化遺産は保護にお金がかかるので国際的な協力が求められるのも理解できるのだが、、、
なお、登録時に、ユネスコのトップであった人は、イリナ・ボコバという方である。この方はブルガリア共産党出身で、中国よりと噂されている。北京で行われた抗日戦争勝利70年記念行事にも出席し、ネット上には、習近平国家主席との記念写真や、軍事パレードを見学する写真が掲載されている。この行為が、ユネスコの目的である「世界の平和と福祉に貢献」にどうようにつながるのか?私には、まったく理解できない。
また、ユネスコのトップは、国連の事務局長を狙える立ち位置でもある。アントニオ・グテーレス氏に敗れたため影は薄かったが、彼女も事務局長選に立候補していた。安全保障理事会常任理事国である中国を忖度(?)したのではないかという疑問も抱かざる負えない。
 *世界遺産は、自然遺産と文化遺産のことであり、世界記憶遺産は世界遺産ではない。誤解を避けるため、「世界の記憶」という言い方がされる。

(参考)
夕刊フジ』<http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20151016/dms1510161148011-n1.html>