世界遺産 知床

知床
登録年2005年

〇概要
 アイヌ語で「シリエトク(地の果て)」という意味がある知床には、絶滅危惧種を含む多種多様な生物が生息する。冬には世界で最も南の端に接岸する流氷が訪れることで有名です。この流氷が大量のプランクトンなどを運んできて、サケやマスなどの豊富な魚介類が生息することが出来ています。

 秋には知床の河川を遡上するサケをヒグマオジロワシなどが捕食します。これらの動物の排泄物や死骸は、植物の栄養素として陸地に還元されることになります。このような、世界的に見ても珍しい海から陸へとつながる食物連鎖がみられることが国際自然保護連合(IUCN)に評価されて、2005年に世界自然遺産の登録物件となりました。

〇知床の地形
 知床半島の中央部には、羅臼岳をはじめとする知床連山がはしっている。ウトロ側の海岸は100~200mほどの断崖絶壁になっている。この厳しい環境のため、知床半島は開拓の影響をほとんど受けずに今も残っている。

〇知床の保護活動
1964年に、自然公園法により国立公園に指定。1997年には、自治体によって「知床100平方メートル運動」がスタートし、日本における最初のナショナルトラスト運動として発展。 
 動植物の保全や、その生息域である森林や海、川の管理計画策定のご意見番として「知床世界自然遺産地域科学委員会」、人の利用と自然の保全の両立を目指す「知床国立公園利用適正化検討会議」、「知床エコツーリズム推進協議会」などが設置され、遺産地域の管理計画を自然科学・社会科学の視点から練り上げ、立案しています。世界遺産としてふさわしい保護管理ができるとの評価が、遺産登録へと結びつきました。

〇知床で見られる主な生物
ヒグマ
エゾシカ
キタキツネ
エゾタヌキ
オオワシ
オジロワシ
シャチ
ミンククジラ
ザトウクジラ
トド
アザラシ
クリオネ
シマフクロウ
ミズナギドリ
エトピリカ
オショロコマ


〇知床の観光名所一覧
知床五湖(しれとこごこ)
知床峠(しれとことうげ)
フレペの滝(ふれぺのたき)
オシンコシンの滝おしんこしんのたき)
プユニ岬(ぷゆにみさき)
夕陽台(ゆうひだい)
オロンコ岩(おろんこいわ)
知床博物館
羅臼
羅臼ビジターセンター
知床世界遺産センター
ポンホロ沼
羅臼町郷土資料館

〇筆者のおすすめ
・ホエールウォッチング
 知床の海にはたくさんのイルカ・クジラがいる。船の近くでクジラが潮を噴き、ジャンプするのは圧巻の光景である。また、陸からは見ることができない滝や海岸付近に来たヒグマを見ることができるかもしれない。

・流氷
 日本では、北海道のオホーツク海側だけでしか見ることができない。なかでも知床は流氷が海岸にまで押し寄せてくるところがみられる。砕氷船で流氷を砕きながら海上を進むのは迫力満点である。流氷の上には、アザラシが乗っていたりする。流氷の下には、クリオネがみられる。ダイビングのライセンスを持っている方にはぜひ一度、潜ってみてほしい。

(参考)
世界遺産検定事務局『世界遺産大辞典』
UNESCO〈http://whc.unesco.org/
知床自然センター〈http://center.shiretoko.or.jp/shiretoko/isan/