世界遺産

世界遺産検定1級持っています。1級の勉強のために作ったノートを順次公開していきます。検定の範囲だけでなく世界遺産の周辺知識(神話、宗教、歴史など)も併せて載せていきます※たまに、問題を載せていますが、基礎的な部分を確認するためだけのもので、とりわけ世界遺産検定を意識したものではありません。

世界遺産 日光

世界遺産 日光の社寺
登録年 1999年

 

概要
 8世紀に勝道上人が日光山を開山。現在でも日本有数の霊場である。世界遺産には、東照宮二荒山神社輪王寺の二社一寺に属する103の建造物が登録されている。古くから山岳信仰の聖地となっていたが、仏教や神道など様々な信仰、宗教の融和が見受けられる。

 

歴史
 古くから山岳信仰の聖地であり、8世紀に勝道上人により開山。それ以降、神道と仏教とが融合した神仏習合の思想も現れる。
戦国時代には、混乱により日光における信仰は衰退。1590年に豊臣秀吉により領地が没収されると、日光の建造物は荒廃した。
江戸時代に入り、徳川家康の側近天海が日光山の再興に貢献。家康の死後、東照宮が霊廟として造営される。家光は、寛永の大造替と呼ばれる大改修を行い、現在の権現造りを主とする東照宮を完成させる。当時、社寺は一体と考えられていたが、のちに明治政府の神仏分離令により二社一寺に分けられた。

 

構成資産
東照宮
 1616年に創建された徳川家康の霊廟。権現造りの完成形とされる。社殿には、多くの動物がみられる。回廊にある眠り猫は踏ん張っていることから、実は家康を護るために寝ていると見せ掛け、いつでも飛びかかれる姿勢をしているともいわれているが、もう一つの教えとして、裏で雀が舞っていても「猫も寝るほどの平和」を表しているのである。眠り猫と並んで有名な三猿は、「見ざる、言わざる、聞かざる」で知られる。「見ざる、言わざる、聞かざる」は「幼少期には悪事を見ない、言わない、聞かない方がいい」という教えであり、転じて「自分に不都合なことは見ない、言わない、聞かない方がいい」という教えにもなる。その他、様々な言い伝えが存在する。有名な陽明門には、一本だけ、模様が上下逆になっている「逆柱」があるが、これは、「完成したものは、崩壊していくという」考え方に基づいたものである。

二荒山神社
日光三山は男体山(なんたいさん)・女峯山(にょほうさん)・太郎山からなり、二荒山神社ではそれぞれに神をあてて祀っている。男体山の古名を二荒山という。周辺は、古くから山岳信仰の聖地であったが、上人が767年に二荒山(男体山)の神を祭る祠を建てたことが始まるとされる。上人は782年、二荒山登頂に成功し、そこに奥宮を建てて二荒修験の基礎を築いた。その後、神仏習合霊場となったとされる。本社社殿は、八棟造りで造られており、寛永の大造替の前から残る貴重な建造物である。

輪王寺
 766年に勝道上人が創建した四本龍寺が起源とされる。慈眼堂は天海を祀る霊所である。また、大猷院は家光の霊廟である。本堂の三仏堂は日光山内最大の建造物であり、千手観音、阿弥陀如来などが祀られている。